コンセプト

モノづくりは人づくり

モノづくりとは、なにも工場や作業場の中だけで行われるわけではありません。むしろわたしたちの家庭こそ、モノづくりの日常的な現場といえるでしょう。毎日の料理、趣味の手芸や園芸やアート、お父さんの日曜大工など、モノをつくるという行為を通じて生活のあゆみを進めていっている、といっても過言ではありません。また、そんな親の姿が、子供たちのモノづくりに対する興味をはぐくみます。

ミシンもまた、そんな素敵なモノづくりのひとつです。

こんな話があります。幼稚園や保育園の子供は、母親が衣類や小物を作ってくれたら、それを真っ先に先生の所へ教えに行きます。母が自分のために作ってくれた喜びを、精いっぱい表現しようとするのだそうです。

母親に、自分の大好きなキャラクターや一緒に選んだお気に入りの布で、世界に一つしかない自分だけのカバンをつくってもらって、それを持って意気揚々とお出かけしたあの頃を思い出す方も多いのではないでしょうか? そんな原体験を胸に、大人になってから、親と同じようにミシンに触れる方もあとを絶ちません。

「モノをつくる」ということは、単なる物体の製作ではありません。つくったモノが役目を終え、使われることがなくなっても、モノにまつわる思い出は、ずっと心の中で暖かい記憶として生き続けます。母親の手作りは、その人の心に愛情として残るものなのです。

ミシンの友社は、ミシンがつなぐ心と心を大切に、今日も暖かくお客さまをお迎えします。

想像から創造へ

かつて、家庭用ミシンの役割は二つありました。家族で着る衣服を自作して支出を抑えること、そして衣料品メーカーからの発注に応じて内職をし、家計を助けることです。いずれも実用的な用途だったため、一時は嫁入り道具としてたいへん重宝されました。

衣料品の生産拠点が海外に移って安価になるとともに、家庭用ミシンの役割にも変化が起こりました。趣味としての、そして自分だけの衣服を制作するためのツールとして、定義し直されたのです。同時期に、ミシンにもエレクトロニクスが導入され、現在にいたるまで、より高度で便利なミシンが開発され続けています。

ミシンの楽しみ、それは、人間が本来持つ、作る喜びそのものです。三次元の仕上がり形状を想像し、素材を選び、二次元の紙に起こし、布に写し取って裁断し、メビウスの輪をなぞるかのようにミシンに滑らせると、まるで魔法のように衣服が創造されるのです。

想像(イマジネーション)から創造(クリエイション)へ。ミシンのプロセスをこれほどまでに言い当てている言葉はないでしょう。ぜひ想像を自由に遊ばせて、ワンアンドオンリーの作品を創造してください。

『無言の奉仕』~ブラザー精神とは?

今や世界的工業メーカーであるブラザーですが、わたしたちミシンの友社は、ブラザーの考え方に深く共鳴し、戦後間もなくから実に70年近くにもわたって、ビジネスパートナーとしてともにミシンの普及に努めてまいりました。

ブラザーの創業者、安井正義氏の信条に、『無言の奉仕』があります。華々しい商品のスペックの裏側にある、メーカーとしての徹底した品質管理、アフターサービス、コンプライアンスなどは、決して声高に主張することではありませんが、そこにこそメーカーの良心と思いやりがあらわれる、という理念です。わたしたちは、青森県のお客さまに支えられてきたミシンディーラーとして、ブラザー精神を真摯に守り、特約店としての誇りを胸に、より良いサービスを提供して参ります。

ミシンの友社は、理念を同じくする三人の友人たちによって設立されました。ブラザーは、創業者安井正義氏とその兄弟たちが苦労を分かち合い、ついに国産第一号のミシンを生み出したことから名づけられた社名です。このように、ともに仲間とのきずなが創業の礎になっていることも、永きにわたるパートナーシップの理由かもしれません。

こころえ

  • 私たちは夢いっぱいで納得できる商品やサービスを通して顧客に生活提案をしてまいります
  • 私たちは信頼感あふれるすぐれた技術力とこまわりのきく積極果敢な行動力で時代に即応していきます
  • 私たちは自分とまわりの生活をみつめいつでも変化に対応できるよう心掛けます